iphone7/7plusは9月16日発売
7日(日本時間8日未明)に発表されたiphone7/7plusは16日に日本を含めた各国で発売となります。FeliCaに対応したり、カメラ機能が充実とさらに進化したiphoneですが、今回は新たに加わった「防塵」「防水」機能の仕様・規格について徹底解説します。
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iphone7/7plusの防水防塵の保護規格は「IP67」
防水・防塵規格「IP67」とは
防塵・防水に関する規格は機器の保護性能を表すための国際標準として、国際電気標準会議(IEC)によって制定されています。今回iphone7/7plusで搭載される規格は「IP67」になります。
まず、IPとは『International Protection』の略。そしてPにつづく6は防塵等級が6であり、7は防水等級が7級である事を表します。
防塵等級6級は最高ランクの防塵性能
まず防塵機能の等級の6級は最高ランクになります。『外来固形物に対する保護等級』には、以下の6段階がありますが、今回iphone7/7plusに採用された6級は「粉塵が中に入らない(耐塵形)」という機能を有します。
6級以外は固形物に対して少なからず侵入を許す規格となっていますが、6級は侵入を許さ位ない規格となりますので、アウトドアや工場などの職場で使うユーザーはこれまで以上にiphoneの利用の幅が増えそうです。
保護等級 | 内容 |
0級 |
特に保護がされていない |
1級 |
直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定) |
2級 |
直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定) |
3級 |
直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
4級 |
直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
5級 |
有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形) |
6級 |
粉塵が中に入らない(耐塵形) |
防水性能は十分な7級「どれくらい水中にいれても大丈夫?」
防水機能の等級7級は上から二番目のランクになります。『水の浸入に対する保護等級』には全8等級が設定されており、今回の7級は「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)」という性能を有します。
一時的に一定水圧の条件の定義は、3分で分かる、「防水機能」の基礎知識 - 日経トレンディネットによると「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」となっています。
スマホ利用していると、うっかり洗面台やトイレに落としてしまう事がありますが、これだの防水性能があれば、AppleCareで修理を受けることなく長期間利用できる方も多くなりそうです。
保護等級 | 内容 |
0級 |
特に保護がされていない |
1級 |
鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
2級 |
鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
3級 |
鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
4級 |
あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
5級 |
あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
6級 |
あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
7級 |
一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
8級 |
継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
ここで注意して欲しいのは7級と表示があるからといって5級の性能が満足されているとは限らないことです、両方を満足する場合は「IPX5/IPX7」と表記されます。
海水やお風呂は大丈夫?→海水やお風呂はダメです
IP67の防水性のはIPX7とも表記されますが、前提条件は静水の真水(水道水)で水温が5〜35℃となっていますので、「プール(真水でない)」「お風呂(35℃以上)」「海水(真水でない)」「河川(静水でない)」などは対象外となり、浸水した場合は故障の原因になるので注意してください。
また特に海水は端子部分のサビの原因にもなりますので特に注意が必要です。
まとめ
- 防塵性能は最高の6級で粉塵が本体内部に侵入しない性能
- 防水性能は7級で1mの静水に30分間浸しても携帯電話としての性能を保持する
- 防水性能5級のあらゆる方向からの噴流水への対応(雨天での利用)は確認が必要
- 海、プール、お風呂、河川での防水性能は確保されていない